1950-12-04 第9回国会 参議院 運輸委員会 第3号
少くともこの問題が取上げられました頃におきましては、國鉄従事員に対しまする年末手当ということについては、何ら考慮に入れておらない。それにもかかわらず、すでに仲裁裁定が下されて、とつくに実施されなければならぬことが今日延びておるのであります。その延びておるものをくれるのが当然のことであるのに、ここに重要議題として取上げられておるということ自体が私は不可思議でならなかつたのであります。
少くともこの問題が取上げられました頃におきましては、國鉄従事員に対しまする年末手当ということについては、何ら考慮に入れておらない。それにもかかわらず、すでに仲裁裁定が下されて、とつくに実施されなければならぬことが今日延びておるのであります。その延びておるものをくれるのが当然のことであるのに、ここに重要議題として取上げられておるということ自体が私は不可思議でならなかつたのであります。
従つて一般公務員より以上の國鉄従事員の労務に対して、当局の親心を以て臨むのであれば……、今申上げましたように公務員は一般会計から出すことができるので、せめて十億という財源については一般会計から借入れてもこれを直ちに実施してやつて、本当に仲裁裁定の精神を尊重するということこそ、今後の運営に本当にいい影響を及ぼすのではなかろうか。
これが一千三百億に縮減をしまして、赤字が出ると、その赤字は從業員の首切り、あるいは低賃金、あるいは残つた労働者の労働強化というような、一言に言うならば、國鉄従事員に犠牲をしいて穴埋めをしようとする。一方では二百三十億の赤字を何とか穴埋めをするというので、勤労階級の足代の値上げにそれを求める。